【本を読んだ感想】FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略②
こんにちは。
今回はベンジャミン・ハーディさん著松丸さとみさん訳「FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略」についてご紹介していきます。
はじめに
ベンジャミン・ハーディさんは組織心理学者であり、著作家であり、企業家であります。自身のブログは「フォーブス」「サイコロジー・トゥデイ」「フォーチュン」などのアメリカの有力誌に取り上げられるほどの記事を書かれている方です。
今回ご紹介する本書では『意志力など役に立たない』と衝撃的な一言から始まります。
ダイエットが続かない、間食が止まらない、新年の誓いを2月には忘れている。。。
すべては環境で決まると結論付けています。そして、この環境は私たち自身で選ぶことができると述べています。
では、良い環境、私たち自身の目的を達成するための環境を作るためにどのようなことが書かれているのか、ご紹介していきます。
意志力は役に立たない
こんな経験はありませんか?
- 新年の誓いとして元旦に「今日から1年間毎日勉強するぞ」と決めたが2月には忘れている
- ダイエットをすることにしたが、最初の1週間で何もやらなくなっていた
- タバコをやめたいけどやめられない
以上のように「実現したいけど、できない」「悪い習慣を断ち切りたいけど、断ち切れなかった」と1度は経験されているのではないでしょうか。
これは「意志力」、つまり自分の意志の強さは関係ないそうです。
意志力とは自由意志を発揮する力です。これは表面的なこと又は下記のようなことには必要です。
- 「自分が本当に何を求めているのか」わかっていない。そのため心の中に葛藤が存在する
- 「目標に対する欲求」(「なぜ」という動機)がそこまで強くない
- 「自分自身」と「自分の目標」に投資できていない
- 「目標に相反する環境」にいる
以上の4つに整合性が取れれば、突き進むだけになる、その時点で意志力は必要ないと書かれています。
では、何が原因なのでしょうか。それは環境だと本書では述べられています。
人は環境に適応する
人は驚くほど、身の回りの環境に適応するそうです。本書の中で『オーストリアの精神科医ヴィクトール・フランクルさんは著書「夜と霧」の中でナチスの強制収容所での
体験を例に出しています。
「1台の小さなベッドに10人が一緒に寝ていたが、快適に寝ていたそうです。」そしてフランクルさんは「そう、人はどんなことにも慣れてしまう。どうしてかはわからないが」と述べています。
そのほかにも引越しをすることで7歳児の識字能力が上がった例や住んでいる場所を変えることで収入が上がった例などが挙げられています。
これらによって、自分の目的・目標を決められたら、環境を整えればよいのではないかと思います。実際にどのように整えていけばよいのでしょうか。
次回は環境の整え方をご紹介していきます。